「SEO対策 検索上位サイトの法則52(河井大志氏)」を読んだ感想

SEO対策 検索上位サイトの法則52

河井大志氏の「SEO対策 検索上位サイトの法則52」を読みました。
河井氏とは面識はありませんし、彼のリリースしているサービス「被リンクアップドラフト」を利用したこともありません。(「被リンクアップドラフト」を書籍の中で知りました)

商材などに比べ、それほど高価ではありませんし、
全て読んでも(私の場合)3時間ほどで読みきれたので、
気になっている方は、購入して読んでみてください。

中立な立場で見れているはず

私が「SEO対策 検索上位サイトの法則52」に興味をもったのは、
ある有名アフィリエイターさんのメルマガです。
そのアフィリエイターさんは、情報商材業界では有名な人(たぶん)で、
メルマガにもそれなりに固定ファンはいるだろうと推測しています。

そのメルマガ内で初めて、河井氏と著書について知りました。
何気なくアマゾンでポチりました。

私はアフィリエイターでありながら、それほどSEOには詳しくありません。
ブラックハットSEOもホワイトハットSEOも必要だと思っていますし、
どちらが正しいという議論をするつもりもありません。

SEOが検索エンジンだけを対象とした施策であるなら、
「検索上位に来たほうが正義」であることは揺るぎのない事実だからです。

上位表示するためにSEOスパムをやっていいのかと聞かれると、また別問題です。
SEOでどこまでがOKでどこからがNGなのかは、個人の主観であり価値観の違いなので
OK/NGラインを論じることがそもそもの時間の無駄です。

話は逸れましたが、「SEO対策 検索上位サイトの法則52」を読んだ、
SEO初級者レベルの感想であるということ念頭に置いて読んでください。

著書の気にる点

本のタイトルや著者名で検索してきた人は、ある程度「SEO対策 検索上位サイトの法則52」に対しての予備知識はあると思うので、いきなり私が気になった点や疑問点について触れていきます。

ドッグイヤーを付けた部分を中心に、引用の範囲で述べます。
著書の内容で大きく気になった点は以下の6点です。

  • 「Googleは推奨していない」という言葉がところどころに出てくるが、引用元がない
  • 「中古ドメインからの301リダイレクトによる新規ドメインへのページランク転送」を最初に言及しているのが微妙
  • 「中古ドメインの評価基準はページランク」というのは無理がある
  • 「インデックスされているページが増えると、SEO効果が高くなる」は大いなる勘違いを生む
  • 「アフィリエイトサイトは嫌われる」は偏りすぎ
  • 具体的な数字で対策案が出されているが、数字に対する理由がない

各トピックを具体的に書いていきます。

「Googleは推奨していない」という言葉がところどころに出てくるが、引用元がないという言葉

SEOの書籍なので当たり前ですが、「Googleは推奨していない」などGoogleのアルゴリズムや理念に関する記述が多々あります。

しかし、「ページランク転送」のための301リダイレクトをGoogleは推奨していません。

引用元:18ページ

「Googleは推奨していません」や「Googleは禁止しているわけではありません」などの文言を入れるのならば、根拠であるGoogleウェブマスター向けガイドラインのURLぐらいは記載して欲しい所です。

なぜ著者がSEOでその結論に辿り着いたのかという重要な部分なので、
根拠を示せる参照先はぜひとも載せるべきでしょう。

Googleの理念やウェブマスターの参照先を示せば、
著者の理論に対しての信ぴょう性が増すはずです。

「中古ドメインからの301リダイレクトによる新規ドメインへのページランク転送」を最初に言及しているのが微妙

最初のトピックが「中古ドメインからの301リダイレクトによる新規ドメインへのページランク転送」だったのは、疑問でした。

最初のチャプターが「サイト作成前から始めるSEO対策」なので、多少仕方ないとは思いつつも「もっと他にあるだろう」というのが正直な感想です。

301リダイレクトは、リンクジュースを流すために利用する機能ではありません。
著書内でも言及されている通り、中古ドメインから新規ドメインにリンクジュースを流すためだけに行う301リダイレクトは推奨できません。

ということは、この方法は「ブラックハットSEO」に分類されます。

著書の中では、「ページランク転送スパムと認定されない301リダイレクトの方法」が書かれていますが、
ページランクが高いだけで選択したドメインからの301リダイレクトが、どれほど意味があるのかも疑問です。

301リダイレクトについては、以下のサイトが参考になるのでご覧ください。
リダイレクトはSEOには諸刃の剣――301/302のサイトを活かす使い方・殺す使い方 | Web担

「中古ドメインの評価基準はページランク」というのは無理がある

著者は301リダイレクトや被リンク元に利用する中古ドメインを「ページランク」で選択することを推奨しています。

中古ドメインを取得する際は「運用履歴が長いドメイン」というのが過去の評価基準でしたが、現在では「ページランク」を評価基準として取得するようになってきています。

(中略)

SEO対策に大きな高価を発揮するページランクは、運営者が変わってもページランクがついているかぎり有効です。つまり運営者が変わっても、ドメインが継続していればページランクは高いまま維持され、Googleから高い評価を受けることになります。

引用元:20ページ

今回「中古ドメイン」は、「運用中のドメインを譲渡してもらう」ことを意味しており、「期限切れの運用履歴ありドメインの新規取得」は含まれません。

確かに、ドメインのページランクは目につく指標で、変更があった時などは軽く祭りになったりします。
他の多岐にわたるGoogle評価基準の中で1番明確で、ブラウザのアドオンなどですぐに確認できてしまうからです。

1つの指標としてページランクを参考にするのはいいと思いますが、
Googleは表に見えるページランクを頻繁に更新しません。
数年前までは、頻繁に更新されアフィリエイターやSEO担当者が一喜一憂していました。

しかし、2013年は12月にページランクを更新したものの、
他の修正をしやすくするための「ついでページランク更新」でした。

Googleウェブマスター向け公式ブログでも、
2011年時点でページランクが数ある指標の1つであると明確に述べています。

「平均で週に約 9 つ」という頻度で変更が加えられていることを考慮すると、この 10 年間でGoogle のランキング システムは幾度となく強化され、洗練されてきたと言えます。つまり、もはや PageRank はランキングの中核を担う要素ではないのです。

引用元:PageRank をこえて ― より実用的な指標へ | Googleウェブマスター向け公式ブログ

中古ドメインは当たり外れが多く、実際にサイトを運営してみないとわかりません。
表向きに表示される「ページランク」の重要度も低く、
更新回数が激減しているので、参考レベルに留めるのが良いと思います。

「インデックスされているページが増えると、SEO効果が高くなる」は大いなる勘違いを生む

著書の早い段階でインデックス数とSEOについて以下の様な記述があります。

Googleロボットに毎日チェックしてもらえるようになると、今日投稿したブログ記事やアップロードしたページがすぐに検索エンジンに表示されるようになり、SEO効果も高くなります。つまりインデックスされているページが増えると、SEO効果が高くなるということです。

引用元:25ページ

この部分は、SEOをかじっている程度の人でもかなり疑問に思ったでしょう。
単にインデックスだけを増やしていっても全く意味がないどころか、
低品質ページとして逆効果です。

以下のブログが参考になりますので、ご覧ください。
インデックス済みページ数とGoogle検索順位の関係 | SEMリサーチ

今の主流は、「低品質と判定されそうなページは、『noindexタグ』でインデックスから外し、サイト全体の評価を上げること」です。インデックス数を増やすのではなく、インデックスさせるページを選択するのが正しい流れです。

数年前のように、タグページや検索結果ページで数だけを稼ぐ行為はSEOでは通用しません。

インデックスされているページ(サイトボリューム)が増えることで、いろいろなキーワード(ロングテール)で検索結果に表示されたり、ユーザーが閲覧してくれるページ数が増えたりするので、それが結果的にSEOに寄与していると考えるのが自然です。

著者をかばうわけではありませんが、このことは当然知っているはずです。
書面上の制約なのかわかりませんが、言葉足らず(たりなさすぎ)だと思います。
この書き方では、「とりあえずタグを設定しまくります!!」という人が出てきてもおかしくありません。

「有益なコンテンツが含まれるページのインデックス数を増やすことがSEOに効果的である」と書いて欲しいです。

「アフィリエイトサイトは嫌われる」は偏りすぎ

当ブログにも直面するタイトルですが、アフィリエイトタグが原因でペナルティを受ける可能性にも言及しています。

Googleウェブマスターツール上では、「アフィリエイトサイト」だから「内容が薄い」「品質が悪い」と判断することはないとはっきり書かれています。しかし同じようなSEO対策をしても、アフィリエイトサイトは上位表示されにくく、最悪の場合ペナルティを受けてしまうこともあります。
アフィリエイトサイトがGoogleに嫌われる理由は、「情報に偏りがある」「提供している情報が類似している」の2点です。

(中略)

弊社が運営するサイトで同じキーワードで同じ対策を行い、アフィリエイトタグが貼られたサイトと貼られていないサイトで検証しましたが、アフィリエイトタグが貼られたほうのサイトには、「サイトの品質に関する問題」という警告が来てペナルティを受けました。アフィリエイトタグを貼っていないサイトには、そのような警告がくることはありませんでした。

引用元:112,113ページ

GoogleがアフィリエイトサイトだからSEO的に不利になることはないと語っておきつつ、「情報に偏りがある」「提供している情報が類似している」2点でアフィリエイトサイトは不利は嫌われると結論づけていますが、これは偏見です。

Googleの言うとおり、「アフィリエイトサイト」だから「内容が薄い」「品質が悪い」と判断することはありません。情報の偏りはわかりませんが、「提供している情報が類似している」点が評価を下げます。

「提供している情報が類似している」のは、アフィリエイトサイトに限ったことではありません。
アフィリエイトサイトは「情報が類似しやすく、そうなると評価を下げる」ならわかりますが、「アフィリエイトサイトがGoogleから嫌われる」のはいいすぎでしょう。

それならば、アフィリエイトタグを貼らなければOKということになりかねません。

そして、運営サイトでのペナルティには疑問が残ります。
「同じキーワードで同じ対策を行い」と書かれていますが、「同じコンテンツ」とは書かれていません。
対策に含まれるのかもしれませんが。

「同じコンテンツ」でアフィリエイトタグのみ異なるサイトであれば頷けますが、
そもそも「同じコンテンツ」をリリースした時点でアウトです。
どちらかがペナルティを受けるのは確実です。アフィリエイトタグがなくても同じ結果です。

どういった内容のサイトが警告を受けたのか公開されていないので、
サイト詳細などが言及されていればわかりやすかったです。

個人的にはアフィリエイトタグのみでペナルティを受けるかどうかは100%検証できないと思います。

具体的な数字で対策案が出されているが、数字に対する理由がない

私のようなSEO初級者でもわかりやすいように、著書には至る所で具体的な数字が出てきます。

strongタグはSEO効果があるので、1ページに使用するのは、最大でも3個までに抑えなければなりません。多少オーバーしてもペナルティにはなりませんが、評価は下がります。10個以上多用してしまうと、さすがにペナルティを受ける可能性が高くなるので注意しなければなりません。

引用元:76ページ

ほかの下層ページへリンクさせるときの理想的な数は、45リンク以下です。また上限は100リンクまでです。

引用元:117ページ

strongタグの数や1ページの被リンク数など、一昔前の内容のような気もしますが、そこはスルーします。

「strongタグは3個まで」「100リンクまで」のように、具体的な数字が頻出しますが、根拠が皆無です。

SEOが全くわからない初心者に盲信して欲しくて、あえて論じていないのかもしれませんが根拠なしの具体例は疑問のみ残ります。

なぜ「strongタグは3個まで」なのかの理由が、「多すぎるとペナルティになるから」では全く解決しません。「多すぎる」の基準が曖昧すぎる(無いに等しい)からです。

ちなみに、「上限は100リンク」は、以前はきっちり理由がありました。
その理由は、以前のクローラー(著書でいうところのGoogleロボット)性能がよくなかったこと、
100リンク以上あっても、ユーザーに(普通は)よろしくないからです。

ただし、100リンクを超えるとすぐペナルティになるわけではありません。

この点は2008年時点でGoogleも、SEOで有名な鈴木謙一さんも明確に言及しています。
「1ページのリンクは100まで」もウソのSEO | 海外SEO情報ブログ

原因・理由があってこその事象です。
因果関係などが明確になっていない事象を鵜呑みにはできません。

まとめとお詫び

気になる点ばかりをお届けしましたが、完全なハッタリSEO本というわけではありません。
キーワードに関する部分やロングテールに関する部分はうなずけました。

その中で、気になる点が多かったのでこのような記事を書きました。
他にも細かな点で気になる部分や疑問点はあります。

「SEO対策 検索上位サイトの法則52」が届いて、
いくつか気になるトピックを読んだ時点でこのようにツイートしています。

しかし、最終的な感想はこれまで書いてきた内容が大半でした。
全て読む前に、安易に「良い内容」とツイートしてしまったことをお詫びいたします。

公開日:2013年12月25日

カテゴリー:SEO対策

“「SEO対策 検索上位サイトの法則52(河井大志氏)」を読んだ感想” への1件のフィードバック

  1. トク☆オタです。

    人気ブログランキングからの訪問です。

    SEOは自分も今勉強中なので大変参考になりました。

    また訪問させてください。

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